ご注意:
自作した虫よけスプレーは、作った本人のみ使用できますが、他への譲渡・販売は不可です。
自作に付き自己責任にて作成・使用・管理・処分をしてください。当方は一切の責任を負いかねます。
蚊に刺される
春から夏、秋口までの日常生活で蚊に刺されることがありますが、刺されたところが痒み(かゆみ)がでて、少し膨れて、赤くなって、数時間すると痒みが無くなったり、風呂に入って石鹸で体を洗って出ると痒みが少なくなったり、そして元通り。これが通常の蚊に刺されたときの反応のひとつです。
ところが、
蚊による「感染症」があります、日本脳炎、マラリアが有名です。2014年、2016年頃はシンガポールではジカ熱、デング熱など最近耳にした蚊による感染症がありました。
蚊による感染症を「蚊媒介感染症」といい蚊に刺されて発症してから治療を行うより、蚊に刺されない対策が大切です。
防災ポータルでは「蚊」は小さな虫ですが、感染症による人体への影響は怖いものがあります。そこで蚊に刺されない対策も「防災のひとつ」として取り組み
自作の「蚊の虫よけスプレー」は使い続けてもう5年が経ちましたので、ここにご紹介します。
どうして自作するの?
市販の虫よけスプレーは研究を重ねて素晴らしい効果があると思いますが、
虫よけスプレーには「ディート」や「イカリジン」などの化学物質が含まれていて蚊の感覚を麻痺させる効果があります。
最も強い効果がある「ディート」は12歳未満には使用禁止となっていて・・・
身体に優しい虫よけスプレーを作りたくなりました。
そこでなるべく天然成分100% で作りたい。
できる事なら「BIO、無農薬・・・」と現在も探索中ですが、
自分なりに今の所、BESTと思える虫よけスプレーを作りましたのでご紹介します。
材料
材料、機械、機材は私が5年以上使い続けている物が主です。
※エッセンシャルオイル、精油(シトロネラ、ハッカ、ラベンダーなど)は引火しやすいので火気厳禁です。
※使用時は窓を開けて換気をしてください。
1.シトロネラ・エッセンシャルオイル(精油) ASH
シトロネラの虫よけ効果
蚊をよせつけない効果、
抗菌、防臭、感染症対策としての免疫力アップ
ASH(アッシュ)社の「シトロネラ エッセンシャルオイル 100ml」を使い続けています。
AEAJ表示基準適合認定精油(AEAJ:日本アロマ環境協会) 日本製の瓶に小分けされています。
10ml 50ml 100mlを買いました。
最初は試しに10ml、よさそうだったので 50ml 足りなくなったので 100mlを買い足しました。
ASH シトロネラのページより引用
~ ASHの精油(エッセンシャルオイル)について~
・弊社で取り扱っております精油は全て天然100%です。
・ドロッパー付き遮光ビン入り 。(1㎏サイズを除く)
・主にオーストラリアの精油専門会社から中間業者を通さずに輸入し、日本国内の自社で充填作業を行っております。
・運送費・通関にかかる費用からラベル印刷や梱包材料費までできる限りコストを抑え、無駄を省いています。
・在庫を滞留させないために、シーズン毎の売れ筋を把握し、無駄のない仕入れをしているので、フレッシュな香りをご提供できます。
・弊社のオイルは初心者の方からエステ、ネイルサロン、美容院、整体などの業務用目的の方まで幅広く使われています。
・弊社の精油には品名・原産国・抽出方法・抽出部位・学名・ロットナンバーがラベルに記載されています。
・店舗での販売をしておりませんので、商品は充填後、途中で開封されることなくお客様の元にお届けします。バージンキャップではありませんがご安心下さい。
ASHのエッセンシャルオイルには「品質保持期間」を明示してありますので、虫の多い季節、蚊の多い季節である「ひと夏」で使いきれる量がおすすめです。
エッセンシャルオイルの消費量
エッセンシャルオイルの消費量については、我が家で使っている虫よけスプレーを以下の分、作ってます。
虫よけスプレー設置場所 | 説明 |
---|---|
1.玄関外用 | 外から家の中に入る時に一緒に「蚊」が付いて入ってくるときに振りかけて、人から離れるように追いやります。 |
2.玄関お出かけ用 | 一番消費が多いです。出かける時に振りかけています。 |
3.リビング~テラス用 | リビングからアウトドアテラスに出る際に振りかけます |
4,車でお出かけ用 | 夏場は車に積んでいます、車から蚊がいそうな所へ行くとき |
5.アウトドアリュック用 | 知らずにスプレーが動かないキャップ式ボトルにしてます |
6.予備用 | 予備用なので作り置き、スプレイヤーボトルでなくても良い |
以上 6本使ってますが、 50mlでは足りず100mlでは少し余るくらいです。
※リンク先では 「ASH社製、シトロネラ」を確認の上、容量をお選びください。
他の虫よけ効果と香りも楽しむ ミント ハッカ ハッカ油、ラベンダー
ハッカ、ハッカ油、ミント
ハッカはMADE IN JAPAN 特に北海道産がおおく、スーッとする清涼感がハッカ(ミント)にはあるので夏場の汗ばむ季節には、虫よけ効果と清涼感で一石二鳥です。
ハッカ(ミント)の虫よけ効果
ハエ・ハチ・アブなど、いろんな虫に対して効果があります。
シトロネラをベースにエッセンシャルオイルとして虫よけ効果のあるハッカ、ハッカ油を入れています。
これはMADE IN JAPANがあり、安心してますが、結構高価です。
でも, 20mlクラスの小瓶を何本も買うよりもお得なので 250ml 500ml 瓶がおすすめです。
北見ブランド(原産国インドで日本製造)小瓶、または使いやすい小瓶スプレーもおすすめです。
北見の小瓶スプレーと取り換え瓶(レフィル)
虫よけスプレーの製作にはレフィルを使って、香りの確認、パッチテスト、虫よけスプレーとしての良さを確認できたら 250ml瓶がお得です。
※ハッカ油スプレーは原液、精油、エッセンシャルオイル、濃いので 目の近く、ハッカ油が付いた手で目元に触れると非常に強刺激になりますので、ご注意ください。
※ハッカ油、アルコール、精油等の購入、使用、管理、保管等、個人責任でお願いします。当方は一切の責任を負いかねます事ご了承ください。
原産国インドで日本製造分ですが上記より少し安価なのがあります
ラベンダー エッセンシャルオイル
ラベンダーはいい香りです。
更に、虫や蛾に効果があるとされている「リナロール」という成分をラベンダーは多く含んでいます。
ラベンダーの虫よけ効果
虫、蛾よけのリナロール成分をラベンダーは多く含む
ラベンダーにもいくつか種類がありますが、私は「真正ラベンダー」をいつも使っています。
虫よけ効果のまとめ
シトロネラ
蚊をよせつけない効果、
抗菌、防臭、感染症対策としての免疫力アップ
ハッカ(ミント)
ハエ・ハチ・アブなど
ラベンダー
虫、蛾よけのリナロール
2.無水アルコール 健栄製薬
エッセンシャルオイルをアルコールに混ぜます。
いつも、健栄製薬の無水アルコールを使っています。
一時期、消毒用途で入手困難になりましたが、以前の値段に戻りかつ入手性も良くなりました。
火気厳禁のアルコールに付き取扱い、保管にご注意ください。
3.精製水
アルコールにエッセンシャルオイルを混ぜて、精製水に溶かして完成させます。
詳しくは「作り方」を参考にしてください。
500mlの精製水をひと夏に何本も使いますので、20Lの精製水も併用しています。
特に水20Lと重くなるので蛇口(コック付き)がおすすめです。
20Lの場合は2400~3000円程で、500ml 当たり約75円と相当安くなります。
4.スプレイヤーボトル
スプレイヤーは毎日のように使うのでトリガーの調子や噴霧の細やかさなど性能が気になる所です。
身近なところで販売されているスプレーボトルを一度試しに買ってみて確認してから買い足した方が良いかと思います。
特にアルコールが入りますので材質がPS(スチロール)系はアルコールで溶けるのでおすすめしません。
材質は PP(ポリプロピレン) PE(ポリエチレン)などがアルコール耐性が高いと言われてます。
販売店にご確認の上、または製品の説明を参考の上、購入されるのが良いかと思います。 下記は参考で載せています。
5.フラスコ・ビーカー類
エッセンシャルオイルを溶かすためにビーカーやフラスコを使います。ガラス製につき割れものです。取扱いにご注意ください。
HARIO コニカルビーカー 500 mL 日本製
ハリオのコニカルビーカーです。
いつも使っているのは「CB-500」
スプレイヤーが 500mL なので 混ぜ合わせるコニカルビーカーも 500mlです。
よく似た形状で「コニカルビーカー」と「三角フラスコ」とがありますが、かくはん・混ぜ合わせには「コニカルビーカー」がおすすめです。
500mlの線の上に4cm程余裕がありますので丁度良い大きさです。
HARIO コニカルビーカー 1000 mL 1L 日本製
スプレイヤーを2本以上、一度に作る場合は 1000ml 1Lが使いやすいです。
その時はビーカーも200ml、300mlを用意すると一度に原液が作れるので便利です。
HARIO ビーカー 100 mL 日本製
ハリオのビーカーです。
細長いのと広口のタイプがあります。
使っているのは広口タイプの「B-100」
500mlの虫よけスプレー液を作る場合、アルコールは40ml~50mlなので倍の100mlタイプを使います。
このビーカーでは無水アルコールとエッセンシャルオイルを適量入れて50ml程度の「虫よけスプレー」の原液を作ります。
コニカルビーカーよりも広口でストレートなので洗いやすく、エッセンシャルオイルは油なのでべたつきます。サラダオイルが付着したようになりますので、使用後はしっかり洗浄したいので洗いやすいビーカーにしました。
混ぜ合わせる目的はコニカルビーカーです。
なお、ビーカーは300mlに200ml。 200mlに100mlのビーカーがキッチンペーパーを挟んだ状態で重ね合わせれるので場所をとりません。 いわゆるマトリョーシカです。
混ぜ合わせる目的はコニカルビーカー 100ml CB-100です。
6.ピペット
エッセンシャルオイルを計量して無水アルコールに混ぜる時に使います。
「3ml」用が使いやすいです。
3ml では 60滴分に相当します。
ピペット(PIPETTES)は内部の洗浄が難しいので、使い捨てを使っています。
かくはん機 スターラー マグネチックスターラー
かくはん機(スターラー)があると手で混ぜるよりも作業がはかどります。
※これを毎回使っています。
過熱機能付きで安価な優れもの
かくはんと「過熱」もしてくれるタイプもあります。
過熱するとアルコールが蒸発するので過熱は使いません。別途、加熱作業が必要な場合はこちらの機材がアームも付いているので上位機種となります。
本格的な加熱+かくはん スターラー
普通に買い求めると結構な値段します。用途に応じて揃えてください。「虫よけスプレー」のみであれば、スペックオーバーと思いますが、道具マニアには欲しい1品です。
スターラー用 回転子
スターラーの上にビーカーを乗せて使います。
ビーカーの底に「回転子」を沈めて回転させる必要があります。
スターラー本体では磁気が回転するのでそれに合わせて回転子がビーカーの中で回転します。
回転子はスターラー本体に付属して無い場合や1個付属している場合もあります。
虫よけスプレーを作る際の回転子の用途
虫よけスプレーを作る際の回転子の用途は「アルコール+エッセンシャルオイル」用で1個、虫よけスプレー原液を薄める水用(500ml)で1個、小ビーカー(無水アルコール+エッセンシャル)を傾ける時に中の回転子が落ちないようにくっつけるため用の1個、 計3個使っています。
小さいので無くしやすいので本格的なのは高いですが、安価でありますので予備に揃えておく事をおすすめします。
作り方
虫よけスプレー 500mlを作ります。
スプレーボトル 500mlに入れて使います。
準備
1.機材は洗浄できるものは洗浄します。
2.食品にも使える消毒用アルコール「パストリーゼ」を使って機材を消毒します。
3.機材:ビーカー、コニカルビーカー、ピペット、スプレーボトル、回転子など
4.材料:エッセンシャルオイル
蚊よけ:シトロネラ
ハエ・ハチ・アブよけ、夏場の清涼感:ハッカ油
蛾よけ:ラベンター いい香りです
作り方手順
1.コニカルビーカー「CB-500」500mlに 精製水を450ml いれます。回転子を入れ机上に置いておきます。Aとします。
※Aはスターラーには 未だ載せません。
2.かくはん機(スターラー)、回転子を用意します。電源はOFFにしておきます。
3.100mlのビーカー「B-100 」に 45mlの無水アルコールを入れます。スターラー用回転子を入れます。Bとします。
4.ピペットを使ってエッセンシャルオイル(シトロネラ)を 5ml(約100滴分) Bに入れます。 Cとします。
ハッカやラベンターなどを混合する場合はシトロネラ 5mlを例えば1ml減らして4mlにして、
ハッカやラベンターを 計1ml入れてください。
精油5ml+無水アルコール45ml+精製水 450ml = 計 500ml
5.Cをスターラーに載せます。 回転子が中央に磁石に吸い寄せられるように移動します。
6.スターラーの回転スイッチを「ゆっくり」と右にひねってONにして時計方向に回します。
無水アルコールやエッセンシャルオイルの液が飛び散らないように「ゆっくり」混ぜます。(かくはんします)
うずを巻くようにビーカー内の原液が高い位置まで上がります。
こぼれないように回転数を調整します。
混ざったら、電源OFFにします。 C→Dとします。
スターラーから Dを机上に下ろします。
7.コニカルビーカー「CB-500」500mlに精製水が入った Aをスターラーに載せます。A1とします。
8.スターラーを「ゆっくり」回します。 電源ON
9.エッセンシャルオイルと無水アルコールとが混じった液 Dのビーカーの外側の底側に余った回転子を近づけて、
中の回転子と磁石でくっつき、落下しないようになります。 D→Eとします。
10.Eをゆっくり傾けながらA1の中に虫よけスプレーの原液を入れます。
回転子は磁石でくっついているのでビーカーから落下せずにビーカーの底あたりに残ります。
11.A1の中にE(原液)が混ざってかくはんを進めます。 電源ON
12.手で触れる程度、少しだけ発熱します。
13.程よくまざったら虫よけスプレー用スプレーボトルに移します。電源OFF
この時は余った回転子をコニカルビーカーの外側の底側にくっつけて中と外の回転子がビーカーのガラス越しにくっつきます。
回転子がスプレーボトルにおちこまないようにします。
以上で「虫よけスプレー」が完成します。
14.なんのスプレーであるか分かるようにテプラで明記します。
※今回、エッセンシャルオイルは虫よけスプレーの代表格「シトロネラ」のみを使っていますが、好みに応じて他のエッセンシャルオイルを混ぜる事をおすすめします。
※我が家では「シトロネラ」の他に「ミントオイル(ハッカ)」、「ラベンダー」を入れています。
使い方
注意点
蚊よけ、ハエ、ハチよけスプレーを塗ったから100%刺されないとは限りません。
ハチの場合
ハチの巣に人が近づいた場合は攻撃してきますので、攻撃体制に入ったハチに虫よけスプレーは効きません。
使用について
自分で作って自分で使用する分には問題ありませんが、他人への譲渡、販売、試用、使用は不可です。
スプレーが肌に合うか?
手首などでパッチテストをします。
皮膚に変化が無い事を確認の上、虫よけスプレーを使い始めます。
防災おやじの「ちょっと知識」
虫よけスプレーは虫が嫌いな成分をスプレーして嫌われる効果「昆虫忌避(きひ)効果」を利用しています。
シトロネラには「昆虫忌避(きひ)効果」が最も高いと考えられている「シトロネラール成分」が含まれています。